DEV LOG — GRACE 03
倒れた瞬間に、
状態がぜんぶ消えていた
公開してからも、遊びながら気づいたことを修正案に書いて直し続けています。
今回もやっぱり、画面を見ただけでは分からない不具合がいくつかありました。
2026年10月2日 · GraceForsaken
Ⅰ貫通しているはずなのに、無効化された
公開してすぐに見つけたものです。沖田雫の【ブルーリコレクション】を使うと、そのあいだの攻撃は貫通攻撃になります。貫通は防御力を無視して、ダメージの無効化も通り抜ける、という決まりです。
ところが、物理ダメージを無効化する【絶対領域】を持つ相手に撃つと、ダメージが0になっていました。
原因は判定の順番でした。ダメージの計算では「この相手は無効化を持っているか」を先に調べて、そこで0にして終わっていたんです。貫通かどうかを見るのは、そのあと。なので貫通の確認までたどり着いていませんでした。順番を入れ替えて、貫通なら無効化を通り抜けるように直しています。
このとき「貫通」の意味をもう一度考え直して、あとから貫通攻撃は属性相性の影響も受けないことにしました。防御を無視する攻撃なら、相性の倍率も乗らないほうが筋が通るので。
Ⅱアンチヒールをかけたのに蘇った
今回いちばん気づきにくかったのがこれです。
【アンチヒール】をかけた相手は、回復も蘇生も受けられません。ところが、その相手を倒したあとに【フェイブル・オブ・アビス】(倒れた味方をまとめて蘇らせるスキル)を使われると、普通に蘇ってきました。
理由は、戦闘不能になった瞬間に、そのキャラクターにかかっていた状態をすべて消していたことでした。倒れたキャラクターに攻撃力アップが残っていても意味がないので、まとめて消す。それ自体は自然な処理です。でもその「すべて」の中に、アンチヒールも入っていた。蘇生の判定をするころには、もうアンチヒールが残っていなかったんです。
いまは、戦闘不能になってもアンチヒールだけは残すようにしています。ほかの復活の手段(フレアを毎ラウンド蘇らせる【剣と薔薇の物語】など)も、同じように蘇生できなくなります。
前作の記事で「キャラクターが取りうる状態を先に書き出しておけばよかった」と書きました。今回も、「戦闘不能のときに残る状態」という欄を、自分が一度も考えていませんでした。
Ⅲ急に消えるのは、倒れたように見えない
戦闘不能になったキャラクターは、最初はマスからパッと消えるだけでした。仕様としては間違っていません。でも遊んでいると、何が起きたのか一瞬分からないんです。
そこで、その場で暗くなりながら少し沈んで、0.9秒かけて消えるようにしました。派手な演出は入れていません。倒れたことが伝われば十分なので。合わせて、倒れたときの効果音も鳴らすようにしています。
入れてみたら、今度は倒れる音と攻撃の音が重なって聞こえました。とどめの一撃の音と同時に鳴るので、どちらもはっきりしない。攻撃の効果音は0.7〜2.8秒あって、いちばん大きい音は鳴り始めにあります。なので倒れる音を0.6秒だけ遅らせて、攻撃の音が落ち着いてから、キャラクターが消えていく途中で鳴るようにしました。
こういう調整は、文章で仕様を書いている段階ではまず気づけません。実際に音を出して遊んでみて、初めて分かりました。
Ⅳチュートリアルが、ただの戦闘だった
最初のチュートリアルは、異形3体と1回戦うだけでした。ルールを知らない人にとっては、何も説明されないまま戦わされる場面です。
作り直すときに迷ったのは、説明の出し方でした。戦闘の前にまとめて読ませるか、場面ごとに出すか。最終的にその場面になったら1回だけ解説を出す形にしています。
| 配置画面PLACEMENT | マスと距離と射程のこと。 |
|---|---|
| 戦闘開始START | ラウンドと行動順、勝利条件のこと。 |
| 最初の手番COMMAND | コマンドの種類と、行動を消費しないクイックスキルのこと。 |
| 最初の攻撃のあとELEMENT | 属性相性のこと。 |
| 最初に状態が付いたときSTATUS | 状態のことと、タグをタップすれば説明が出ること。 |
まとめて読ませると、たぶん半分も覚えていられません。実際に目の前でそれが起きたときに説明されるほうが、頭に入りやすいと考えました。
属性相性と状態は、チュートリアルのあとも見られるようにしています。戦闘画面の「相性・状態」ボタンと、オプションの中から一覧を開けます。
Ⅴ小さな不便を、ひとつずつ
ほかにも、遊んでいて引っかかったところを順番に直しています。
- パーティ編成で、いちいち「編成する」ボタンを押さなくても、ドラッグだけで出し入れできるようにした
- キャラクター一覧を、HPや速度など能力値の順に並べ替えられるようにした
- 最初のパーティを選ぶ画面で、「パーティに加える」ボタンが画面のかなり下にあったので、キャラクター画像の上に移した
- スマートフォンでは横画面で遊ぶようにして、縦に持っているときは向きを変える案内を出すようにした(iPhone のブラウザでは、画面の向きを強制的に固定できないため)
- ゲーム画面からこのサイトのトップへ戻る道がなかったので、他の2作と同じようにリンクを並べた
どれも大きな仕様変更ではありません。ただ、自分で遊んでみないと出てこない種類の直しでした。
『GraceForsaken』は、シナリオもキャラクターもまだ増やしていく予定です。遊んでいて気になったことがあれば、お問い合わせから教えてください。